ブログ・文学世界ドットコム

ブログ・文学世界ドットコム

深夜の酒と谷口先輩のこと深夜になるとふと酒を飲みたくなる。それは酔いたいからではなく自分の内的世界をしっとり感じるためだ。人が静かな気持ちになれるのは、深夜か早朝の起き抜けだけだ。騒がしい時間帯ではそれが果たせない。酒にはそういうところがあ...
ブログ・文学世界ドットコム

僕の人生の覚書

僕の人生の覚書 僕の人生で初めての彼女ができたのは、高校二年も終わりの頃だった。 春が来て三年生になったら、もう今のように彼女の隣りに座っていることはできないだろう。都立富士高では毎年クラス替えが行われていた。焦っていた。 ——なんとかしな...
ブログ・文学世界ドットコム

初恋の彼女

初恋の彼女 半世紀も前の話である。高校二年の三学期、席が隣になったことが縁で彼女ができた。 彼女の父親は東京医科歯科大学出身の歯科医で、開業していた。そんな背景への忖度もあって、成績の悪かった僕は獣医学部を選んだ。犬を飼っていて動物は好きだ...
ブログ・文学世界ドットコム

家計簿

家計簿 昭和時代には父親が「電々公社」(日本電信電話公社、現NTT)に勤めているというだけで、その子供たちの間では「親の給料が安い」という事実は暗黙の了解となっていた。 僕は小学生の頃、東京・中野区の電々公社の官舎である団地に暮らしていた。...
ブログ・文学世界ドットコム

いっしょうもの

いっしょうもの まず第一に人のことを尊敬しなさい——と、両親からはよくいわれた。 しかし高校時代の僕は、教員との確執の連続だった。担任からは決定的に嫌われていた。僕の方ではむしろ親しみを感じていたのだが、その気持ちはまったく伝わっていなかっ...
ブログ・文学世界ドットコム

訳の分からん

訳の分からん 僕の予備校・大学時代、青山学院大学を母校とする有名人といえば、なんといっても、タレントの川島なお美だった。 毎年夏が来ると、週刊プレーボーイだか、平凡パンチには、表紙にこんなタイトルが躍る。「あの川島なお美がこの夏とうとう!」...
ブログ・文学世界ドットコム

ヒヤリハットの現実

ヒヤリハットの現実 製鉄会社(現・日本製鉄)に勤めていた頃、ヒヤリハットの報告にはミスをした個人名をそのまま記載し、全社で共有する仕組みがあった。 最近あらためて調べてみると、Q&Aサイトなどでは「個人名を晒すべきかどうか」で意見が割れてい...
ブログ・文学世界ドットコム

本社の人間?

本社の人間? 大学卒業後、日本金属工業(現・日本製鉄)という会社に入社した。東証一部上場の製鉄会社だった。それほど大きくない中堅の電炉メーカーである。 それでも、卒業間際になって、母校経済学部の学部長に泣きつき、押し込んでもらった会社だ。僕...
ブログ・文学世界ドットコム

地震 

地震 ベネズエラで大地震があった。現状では踏んだり蹴ったりという状況だろう。そんなことを考えていたら、神奈川県の拙宅でも、昨日(2026/6/26)、比較的大きな地震に見舞われ、2階では棚から少しだが物が落ちた。 ベネズエラといえば、197...
ブログ・文学世界ドットコム

通学と芸能人

通学と芸能人 高校の時、小和田君という同級生がいた。彼は練馬区の豊玉とよたまというところに住んでいた。目白通りの豊玉陸橋や西武池袋線の練馬駅もほど近い。 当時の僕は自転車通学で彼も同じだった。いつの間にか僕が彼の家の前に自転車を止め、2人で...