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黒いアゲハ蝶

黒いアゲハ蝶 十月も終わりの今日、母の納骨式があった。五年前に父を亡くし、そして今、母を見送ろうとしている。両親のいないこれからの日々を思うと、自分だけがこの世に取り残されたような心細さがあった。 本堂で読経を終えたあと、ご僧侶が線香の煙に...
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深夜の酒と谷口先輩のこと

深夜の酒と谷口先輩のこと深夜になるとふと酒を飲みたくなる。それは酔いたいからではなく自分の内的世界をしっとり感じるためだ。人が静かな気持ちになれるのは、深夜か早朝の起き抜けだけだ。騒がしい時間帯ではそれが果たせない。酒にはそういうところがあ...
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いっしょうもの

いっしょうもの まず第一に人のことを尊敬しなさい——と、両親からはよくいわれた。 しかし高校時代の僕は、教員との確執の連続だった。担任からは決定的に嫌われていた。僕の方ではむしろ親しみを感じていたのだが、その気持ちはまったく伝わっていなかっ...
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OP. ヒヤリハットの現実

ヒヤリハットの現実 製鉄会社に勤めていた頃、ヒヤリハットの報告にはミスをした個人名をそのまま記載し、全社で共有する仕組みがあった。 最近あらためて調べてみると、Q&Aサイトなどでは「個人名を晒すべきかどうか」で意見が割れている。つまり、現在...
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訳の分からん

訳の分からん 僕の予備校・大学時代、青山学院大学を母校とする有名人といえば、なんといっても、タレントの川島なお美だった。 毎年夏が来ると、週刊プレーボーイだか、平凡パンチには、表紙にこんなタイトルが躍る。「あの川島なお美がこの夏とうとう!」...
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本社の人間?

本社の人間? 大学卒業後、日本金属工業(現・日本製鉄)という会社に入社した。東証一部上場の製鉄会社だった。それほど大きくない中堅の電炉メーカーである。 それでも、卒業間際になって、母校経済学部の学部長に泣きつき、押し込んでもらった会社だ。僕...
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地震 

地震 ベネズエラで大地震があった。現状では踏んだり蹴ったりという状況だろう。そんなことを考えていたら、神奈川県の拙宅でも、昨日(2026/6/26)、比較的大きな地震に見舞われ、2階では棚から少しだが物が落ちた。 ベネズエラといえば、197...
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通学と芸能人

通学と芸能人 高校の時、小和田君という同級生がいた。彼は練馬区の豊玉とよたまというところに住んでいた。目白通りの豊玉陸橋や西武池袋線の練馬駅もほど近い。 当時の僕は自転車通学で彼も同じだった。いつの間にか僕が彼の家の前に自転車を止め、2人で...
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異能と世の中

異能と世の中 東大の先端研で異能を持った子供たちを集め応援するというプロジェクト(協賛:日本財団)がかつてあった。そのスカラーシップ第1期生であった青年の12年後(当時)の様子などが、先日、テレビ朝日のドキュメンタリー番組で再放送と銘打って...
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本を読めなくなった人たち

本を読めなくなった人たち 購入しチラッと読んでみました。 日本文藝家協会100周年を記念して会員に、稲田豊史『本を読めなくなった人たち』(中央公論新社〈中公新書クラレ〉、2026年2月初版)が配布されたそうです。 それによると、幼稚園の園長...