本を読めなくなった人たち
購入しチラッと読んでみました。
日本文藝家協会100周年を記念して会員に、稲田豊史『本を読めなくなった人たち』(中央公論新社〈中公新書クラレ〉、2026年2月初版)が配布されたそうです。
それによると、幼稚園の園長先生の現在の悩みは、配布したペライチの「お知らせ」が今時の保護者にはまったく読めないことです。
純文学では「オープンエンディング」がNGです。結末は読者自身でお考えくださいというやつです。今時のZ世代(12~28歳)はハッキリと結末を説明しないと納得しません。
それと僕(←読書が苦手)には渡りに舟の内容なのですが、読書をしたからといって賢くはなれない、と著者はいいます。ラノベなど世界観(雰囲気)に浸ることを主目的にする読書もあるからです。
逆に、今時は、有名国立大の修士課程でも、ほとんど読書をしない語彙の豊富な優秀な学生がいるそうです。
また、30代の読書習慣のある女性(大卒)が同窓会の飲み会で「矛盾」という言葉を使ったら、読書習慣のない同窓生から「ムジュンって何?」と聞き返されたそうです。そのほか「極めて」などの書き言葉も読書習慣のない同窓生には分かりませんでした。
今時の人は読書の代わりにYouTubeなどの動画で勉強するのが主流となっているそうです。もっともそれでは細かいニュアンスの理解や物事に対する批判精神などはあまり身に付きません。
しかしながら、目の前にスマホやパソコンがあるのに、今さら紙に戻る、ということは恐らくないと著者はいいます。電卓があるのにわざわざソロバンを使わないのと同じです。
現に著者の仲間内では「文筆業仕舞い」をし、コンテンツ制作や有料ブログなどに活路を見出す人も少なくないといいます。
一番印象的だったのは、「父の無言の帰宅」を「お父さんが黙って帰って来た」と思い込む若者が少なからずいるということでした (汗) 。
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