随筆春秋賞

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犬走りを行く|第25回 随筆春秋賞 (2019年)・奨励賞

犬走りを行く 私は還暦を目前にして文筆業を志した男である。四十代で会社を早期退職し、つい先日、同級生らと赤いTシャツを着て第二の成人式を迎えたところだ。 三十歳のころ、私は〇〇〇と思しき症状を発症した。努力の甲斐あり、現在では快方へ向かって...
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ニクロム線|第24回 随筆春秋賞 (2018年)・奨励賞

ニクロム線以下、作品紹介を参照のこと。 【作品紹介】 当時の「随筆春秋賞」には、「8枚までの部(長編の部)」「5枚以下の部(短編の部)」という区分けがあった。当該作品は前者で、「奨励賞」をいただくことができた。最終選考20本に残った作品を「...
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父、東京へ 苦学の思い出|第23回 随筆春秋賞 (2017年)・奨励賞

父、東京へ 苦学の思い出 北関東の小さな町に男ばかりの三人兄弟がいた。大正十四年、その次男として生まれたのが私の父である。 この町、現在の埼玉県羽生市は、北側には利根川が流れていて、水田が多く稲作が中心である。しかし、昭和三十五年に利根川に...