随筆・エッセイの王道

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父、東京へ 苦学の思い出

【作品紹介】父は、埼玉県最北部の片田舎・羽生市の出身です。現在でいう小学校6年生の時に、先に東京へ出ていた長兄を頼って、上京しました。その後、アルバイトをしながら独力で大学まで卒業しました。本文に登場する益田家は、現在も三井の名前を冠した企...
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工場その2・製鉄所と彼女

【作品紹介】社会人になって最初に勤務したのが、製鉄会社でした。大学時代とはあまりに空気の違う世界観がそこにはありました。同じ経理課に彼女が出来ました。
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絶望から希望へ

【作品紹介】30歳を目前に入院したときの話です。みずから希望して病院を紹介してもらいました。当時は、精神科にはまだ解放病棟がありませんでした。つまり、どの窓にも鉄格子が嵌っていたわけです。精神科病棟に初めて足を踏み入れ、後ろでガチャンと鍵が...
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冬の庭

【作品紹介】 高齢の父の介護の現実を綴りました。父は在宅医療のお世話になり愛する我家で亡くなりました。 在宅医療では、ドクターやナースが往診してくれますが、完全看護の病院のように丸ごと任せておくことはできません。家族の献身的な介護・看護が必...
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ステンレス鋼

【作品紹介】大学卒業後、最初に勤めた鉄鋼会社の思い出です。その工場で現場の先輩が一生のケガを負ってしまいました。文芸思潮エッセイ賞では佳作でしたが、非常に評価の高い作品です。賞を決定した文芸思潮の五十嵐勉編集長によると、コンペティションとい...
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前途晴朗なり

【作品紹介】直近の「文芸思潮」エッセイ賞で、佳作をいただいた作品です。大学受験の時の様子を綴っています。この前年、「絶望から希望へ」で奨励賞(銅メダル)を取りましたが、今回の作品ではその上を目指していました。作品は、時間をかけて煮詰めている...
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古戦場に建つ我家

【作品紹介】バブル景気が始まった年にこの地へ越してきました。ところが、眠っていると悪夢にうなされる。戦国時代の兜をかぶった武者のイメージが頭を過る。土地には思いもよらない過去が浸み込んでいるものだ、というある種の感慨を抱きました。
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工場

【作品の説明】この作品は、エッセイです。エッセイというのは、基本的にノンフィクションです。その点、小説とは異なります。大学を卒業して製鉄会社に入社しました。初任地は、国道16号線も近い相模原市の工場でした。その後、精密機械メーカー、産業ガス...