2025-11

ブログ・文学世界ドットコム

常木(つねぎ)

常木 母は、増上寺に程近い、東京・芝の生まれである。 母の父親、つまり僕の祖父は、その芝で運送業を営んでいた。祖父は、芝一帯に拠点を構えるヤナセの本店から、家業に向けて、米国製のフォード・トラックを調達していた。 当時、車はまだ普及していな...
エッセイと小説の王道

ずっと小説家になりたかった僕が語る、奈津子の死|第18回「文芸思潮」銀華文学賞(小説)・入選

ずっと小説家になりたかった僕が語る、奈津子の死 中学生の時、遠藤周作のエッセイ集と出会い、純文学の作家というものに憧れを持つようになった。 もっとも、今考えてみれば、僕は小学生の頃から本には親しみを感じていた。子供向けの偉人伝から始まり、中...
佐藤愛子先生を筆写

女だてらにストリップを拝見した私

筆写をまた始めた。手本は、作家・佐藤愛子だ。この8年間必死に修行を続け、文章の「イロハ」は体得したが、未だ「ホヘト」が解せない。漫才師が集まって夜中、テレビで話しているのを見ていると、まるで学校の職員室の先生方のようだ。一方、本物の先生は1...
佐藤愛子先生を筆写

一度結婚してみなさい

一度結婚してみなさい 男が女を選び、女が男を選ぶことの中には、選んだその人の全人格が現れている。器量さえよければあまり利口でなくてもいいという人、力のある男であればたとえ馬面でもかまわぬという人、何よりも品性を大事に考える人、セックスを第一...
佐藤愛子先生を筆写

正論をふりかざされると……

正論をふりかざされると 世の中には正論というものがあって、我々は平和な暮しの中では、正論を口にして満足している。 しかしいったん、波瀾が巻き起るや、その波立ちの中にあっては、正論などクソ役にも立たぬ場合が多いのである。 ——朝雨女のうでまく...
佐藤愛子先生を筆写

もっと怒りましょう

もっと怒りましょう 今の世の中怒る人が激減していて、私のような怒りっぽい人間、平気で憎まれ口を叩く女は、希少価値というか、何かこう変った声で嘶いななく珍奇な動物みたいに思われているらしい。 それほど今はなぜか怒る人が少ないのだ。文学論争でも...
佐藤愛子先生を筆写

女を見る眼つき

女を見る眼つき 男というものはなぜ、女に対する時だけ、自分に対する想像力が鈍るのであろうか? 自分がどれほどの魅力があり、どの程度、女の中での位置を占めているかについて、なぜ静かに思いをめぐらせようとしないのだろうか? 自分が抱いた欲望のた...
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自己紹介・母校の宣伝・母校のある札幌という街

自己紹介・母校の宣伝・母校のある札幌という街【文筆家としての現在地と産業界で得た肌感覚】 製鉄、精密機械、産業ガス——いずれも車づくりに欠かせない産業を経験してきました。そのお陰で、完成車が市場に出るまでの工程というか現場の空気を肌で知って...
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ペントハウスのバチャラーでプレイボーイな生活

ペントハウスのバチャラーでプレイボーイな生活 もし、お金が売るほどあったら、デヴィッド・ボウイのマンハッタン島にあったペントハウス自宅に対抗し、佃島にある高層ビル最上階のペントハウスを購入する。そこで、バチャラーでプレイボーイな生活を送り、...
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石田衣良に灸を据える

石田衣良に灸を据える 昨日、テレビで全国警察剣道選手権大会を観た。女性警察官たちが、日本一をかけて真剣に竹刀を交える姿に、思わず見入ってしまった。 この大会を観ながら、僕は警察という組織の構造に思いを巡らせた。警察は、全国に展開する巨大な行...